ペットロスはペットが元気なうちから始まっている

〜“その日”の前にできる、心の準備という愛情表現〜
■ 「ペットロス」は別れのあとだけではない
多くの人が、ペットとの別れに強い悲しみを感じます。
“ペットロス”と聞くと、「死別後に感じる喪失感」と思われがちですが、
実は、ペットがまだ元気なうちから始まっていることも多いのです。
- 年齢を重ねて寝ている時間が増えた
- 動きがゆっくりになってきた
- 病気の診断を受けた
そんな“ちょっとした変化”に触れるたび、
**「あとどれくらい一緒にいられるのだろう」**という不安が心に芽生えてきます。
心の中に「喪失予期」が生まれる瞬間
心理学では、別れの前から喪失を感じ始める状態を「予期悲嘆(anticipatory grief)」と呼びます。
これは、重い病気にかかった家族だけでなく、ペットに対しても起こり得る自然な感情です。
「今を大切にしたい」と思う反面、不安がつきまとう
無理に元気にふるまって、自分の気持ちにフタをしてしまう
楽しい時間にさえ、悲しみの影が差すことがある
こうした葛藤こそが、“生前のペットロス”の始まりなのです。
私自身が経験した、生きているうちの喪失感
私も、大切な愛犬が10歳を過ぎた頃から、
「もしこの子がいなくなったら」と考えてしまうことが増えていきました。
一緒にソファでうたた寝する時間、
いつも通りの散歩コース、
おやつを嬉しそうに食べる顔。
どれも愛しく、どこか切ない。
そう感じてしまうのは、愛している証拠なんですよね。
心の準備をすることは、ネガティブではない
ペットロスへの“心の準備”と聞くと、
「縁起でもない」「まだ早い」と感じる方もいるかもしれません。
でも実際は、今のうちから備えておくことが、最期のときに後悔しないための優しさだと思います。
やり残したことがないように、たくさん思い出を作る
写真や動画をこまめに残しておく
病気や介護について学んでおく
最期の迎え方について、家族で話し合っておく
そして、「今できる愛情表現」を“形”にして残すというのも、心のケアにつながります。
「刻-TOKI-」が伝えたい、“今”を大切にするということ
私たち「刻-TOKI-」は、
“ペットが生きているうちに、思い出を刻む”という価値観を大切にしています。
ペットの毛で作る生前メモリアルジュエリー
首輪と飼い主のブレスレットをお揃いで持つリンクアクセサリー
亡くなる前に「ありがとう」の気持ちを込めて作る刻印チャーム
それは、「いなくなったあとに悲しむ」ためではなく、
**「一緒にいる今を、愛おしく思うための形」**です。
先に備えることは、後悔しないための選択
「もっと写真を撮っておけばよかった」
「もっとたくさん撫でてあげればよかった」
「アクセサリーを作ろうと思っていたけど、間に合わなかった」
こうした後悔の声を、私たちはこれまでたくさん聞いてきました。
でも、もし今あなたの隣に大切なペットがいるなら、
その時間は、まだ**間に合う“現在進行形の宝物”**です。
まとめ|ペットロスを防ぐ一番の方法は、「今」に気づくこと
ペットロスは、別れた“その日”から始まるのではありません。
もっとずっと前、ペットが元気に走っていた頃から、
心の奥で静かに始まっているのです。
だからこそ、
今この瞬間に“気づくこと”が、未来の自分を守ってくれる。
そしてその想いを、アクセサリーやチャームという「形」で残すことが、
“いつか”の自分へのエールになるのだと、私たちは信じています。