飼い主の声から生まれた「毛から作るアクセサリー」制作の裏側

なぜ「毛」で作るのか?飼い主のリアルな声に応えて
「毛から作るアクセサリー」は、単なるトレンドやユニークなアイデアとして生まれたのではありません。それは、愛するペットと過ごす“かけがえのない時間”を、少しでも長く、確かな形で残したいという飼い主の切実な想いから誕生したものでした。
きっかけは1通のメッセージから
当ブランド「刻-TOKI-」が最初に“毛から作るアクセサリー”の構想を持ったのは、あるお客様からのLINEメッセージがきっかけでした。
「うちの子、今シニア期に入っていて。まだ元気だけど、もしもの時のことを考えると不安で…。今のうちに何か形に残せたらと思って」
その言葉には、強い共感とともに「私自身も、愛犬を亡くした後に後悔した経験」が重なり、一気に方向性が固まりました。ペットロスの苦しみを減らすには、何より“生きているうちにできること”に目を向ける必要がある。そう考え、毛という“今しか手に入らない素材”に着目したのです。
骨ではなく「毛」から作る意味
一見すると、ペットの遺骨からアクセサリーやジュエリーを作るサービスのほうが広く認知されています。しかし、「刻-TOKI-」があえて“毛”にこだわったのには、いくつかの理由があります。
- ペットが元気なうちに準備できる: 遺骨は亡くなった後にしか手に入りませんが、毛は今すぐにでも採取できます。これにより、失った後に慌てるのではなく、前向きな気持ちで“今”を大切にする行動につなげられます。
- ペットの個性をそのまま活かせる: 毛の色や質感はまさにペットそのもの。その子らしさがそのまま形に残せるのは毛ならではの魅力です。
- 科学的にも適している素材: アクセサリーやジュエリーに使用するためには、炭素の抽出が必要です。毛には十分な炭素が含まれており、人工ダイヤモンドの素材としても適しています。
このように、「毛」はただの思いつきではなく、“今”という時間を愛おしむ気持ちと科学的根拠が融合した素材なのです。
実際に届いた飼い主の声
サービス開始前のヒアリングや試作段階で、多くの飼い主の方々にご協力いただきました。その中でも印象的だった声をご紹介します。
「うちの子の毛でアクセサリーが作れるなんて思ってもみませんでした。遺骨だとどうしても『亡くなった後』というイメージが強いけど、毛なら“今の元気な姿”を残せるのが嬉しい」
「ブラッシングのたびに集めていた毛が、こんなふうに形になるなんて感動です。何気ない日常が特別に思えました」
このような声からも、飼い主にとって“毛”という存在がどれほど深い意味を持つかが分かります。
「後悔しないために」から始まった挑戦
私たち自身も、過去にペットロスを経験した中で「もっとできることがあったのでは」と何度も後悔しました。だからこそ、このブランドを通じて、ひとりでも多くの飼い主さんが“後悔のない選択”をできるようなお手伝いがしたい。
「毛から作るアクセサリー」は、そのための第一歩です。
今後の展望と、皆さまへのお願い
現在、私たちは“毛から作るアクセサリー”を通じて、ペットとの共生をより豊かにするプロダクトや体験を次々と企画しています。例えば、
- お揃いのチョーカー&ブレスレットセット
- SNS映えする撮影会付きワークショップ
- ペットの健康記録と毛を一緒に保管する「記録箱」プロジェクト
など、ただのモノではない「思い出の体験」を届けていく構想です。
この挑戦は、皆さんの声によって支えられています。ぜひInstagramやLINEで気軽にご感想やご希望をお寄せください。小さな一歩から、大きな共感の輪が広がることを願っています。
【FAQ】
Q. どのくらいの量の毛が必要ですか?
A. アクセサリー1点につき、ブラッシング10~20gの毛をご用意いただければ製作可能です。
Q. 保存状態が悪くても使えますか?
A. 毛の保存状態により一部対応できない場合もありますが、状態確認後にご相談させていただきます。
Q. ペットが複数いる場合、複数の毛を混ぜても大丈夫?
A. はい、複数のペットの毛を組み合わせて一つのアクセサリーにすることも可能です。
飼い主様の髪の毛と合わせておつくりすることも可能です。