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遺骨に炭素はあるのか?科学的に解説&ペットの毛を推奨する理由

遺骨に炭素はあるのか?科学的に解説&ペットの毛を推奨する理由

遺骨からダイヤモンドが本当に作れるのか──この疑問を持つ方は少なくありません。結論から言えば、遺骨には微量ながら炭素が含まれており、ダイヤモンドの原料として利用することは可能です。ただし、その炭素量はごくわずかであり、十分な量を確保するには条件があります。特にペットの場合、体重が軽く遺骨の量も少ないため、より確実に炭素を採取できる「毛」からの生成を推奨しています。本記事では、遺骨に含まれる炭素の量や科学的な根拠、毛を使う理由を詳しく解説し、安心してご依頼いただくための知識をご提供します。

そもそも、なぜ「炭素」が重要なのか?

遺骨ダイヤモンドは、「故人やペットの遺骨・毛などから取り出した炭素をもとに、人工的にダイヤモンドを生成する技術」です。そのため、原材料となる炭素の存在量と純度が、製作の成否と品質に大きく影響します。ここでよくある疑問が、「そもそも骨に炭素はどれくらい含まれているのか?」「骨だけで本当にダイヤモンドが作れるのか?」という点です。

本章では、科学的な視点から遺骨に含まれる炭素量を解説し、それに対する現実的な対応策として「ペットの毛を推奨する理由」も合わせて詳しくご紹介します。


骨の構成成分と炭素含有量について

人間や動物の骨は、主に以下のような成分で構成されています。

• 無機質(約65〜70%):ハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの結晶)
• 有機質(約20〜25%):主にコラーゲンなどのたんぱく質
• 水分(約10%)

このうち、有機質に含まれるたんぱく質(コラーゲン)は炭素原子を含んでいます。しかし、全体に占める炭素の割合はごくわずかです。
実際の火葬後の遺骨には、燃焼によって有機物の大部分が失われてしまっているため、残る炭素はさらに少量。火葬温度が800〜1000度を超える場合、有機成分はほとんど焼失し、遺骨から採取可能な炭素量はごく限られた状態となってしまいます。
例えば、通常の人骨から抽出できる炭素量は、数十ミリグラム〜100ミリグラム未満といわれており、これは1カラットのダイヤモンドを生成するには不十分であるケースも多いのです。

ペットの「毛」からダイヤモンドを作る理由

このように、遺骨の炭素量には限界があるため、より炭素を多く含む素材として注目されているのが「ペットの毛」です。

✅ 毛に含まれる有機成分と炭素量
動物の毛や爪、皮膚といった外部組織は、「ケラチン」というたんぱく質で構成されています。ケラチンは炭素、窒素、酸素、硫黄などから成り立っており、非常に炭素の含有率が高いことが特徴です。毛100gあたり数グラム単位の炭素を含むことが可能で、遺骨に比べてはるかに有効な炭素源となります。
このことから、近年では「生前にカットした毛を保管しておく」という選択肢をとる飼い主が増えています。

✅ 火葬されていない「生素材」だからこそ高品質
さらに重要なのは、「火葬前の毛や爪」は熱によって炭素が失われていない生の有機素材であるという点です。これにより、抽出できる炭素の質も高く、より純度の高いダイヤモンドを生成できるというメリットがあります。

毛から作るダイヤモンドの信頼性と製作実績

当社「刻-TOKI-」では、創業以来、毛や爪からのダイヤモンド生成に多数の実績を有しています。特に以下のようなお客様に支持されています。

• ペットロスの不安がある飼い主さま
• 生前から「形見を残したい」と準備を始めている方
• 炭素量の不足リスクを避けたい方

当社では、ペットの毛数グラムからでも、複数のダイヤモンドを生成可能な技術を保有しており、ご遺骨のみを原料とした場合と比較しても、仕上がりの透明度・輝きの均一性などが格段に優れていることが多いです。

より美しいダイヤモンドをつくるには

毛を使うことのほかにも、以下のようなポイントを意識することで、より美しい仕上がりが可能になります。

• 早めの保管:なるべく新しい毛や爪のほうが炭素の純度が高く、品質が安定します。
• 冷暗所で保管:高温多湿を避けて保管すると、素材の劣化を防げます。
• 複数回の採取:数回に分けてカットし、記録を取りながら保管しておくと、いざという時に安心です。

これらの情報も、ご依頼時に丁寧にご案内しております。

よくある誤解:「毛からダイヤモンドなんて本当にできるの?」

「ペットの毛から本当にダイヤモンドが作れるの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますが、これは科学的に証明された技術です。毛に含まれる炭素を抽出・精製し、**高温高圧法(HPHT)や化学気相蒸着法(CVD)**を用いて結晶化させることで、天然と同等の構造を持つ人工ダイヤモンドが完成します。
私たち「刻-TOKI-」では、国内外の専門技術を持つ工場と連携し、工程管理・品質保証を徹底した体制で製作にあたっています。完成したダイヤモンドには成分分析書や鑑別書も添付され、お客様が安心して手に取れるようにしています。

毛を保管するという新しい終活のかたち

毛を保管するという行為は、まだ一般的ではないかもしれません。しかし近年、ペットの終活を考える方が増える中で、「後悔しない準備」の一つとして注目されています。
大切なペットが亡くなった後に「何か形に残せばよかった」と感じる飼い主さまは非常に多く、そうした後悔を減らす意味でも、「毛を保管しておく」というのはとても有効な選択肢です。
当社では、ご希望の方に「保管用キット」を無料でお届けするサービスも行っています。気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ:遺骨ダイヤモンドの製作には、骨に炭素は含まれるが、毛のほうが安心・確実

本章でご紹介した通り、遺骨に炭素は確かに含まれていますが、その量は少なく、品質も安定しにくいというのが実情です。一方で、「毛」や「爪」は高炭素素材であり、確実に美しいダイヤモンドを生成できる信頼性の高い原料です。
遺骨ダイヤモンドを希望される方は、ぜひ「ペットが生きているうち」からの準備をご検討ください。
それが、後悔のない選択と、美しい記憶を形に残す第一歩になります。

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